ヤマハ マジェスティ
初代モデルの登場が1995年。その頃の250ccクラスのスクーターは、ホンダのフリーウェイとフュージョンの2モデルだけでした。もっぱら実用性のみの使われ方しかされていなかった市場に、スポーティなコミューターとしてリリースされたのが、この初代マジェスティでした。その後、ハンドルを換える、ボディカラーを塗り替えるなど、マジェスティの改造がブームに。今のビッグスクーターブームの先駆けとなった、と言っていいのかも知れません。
より大きく、押し出しのあるデザインへと向かっているビッグスクーターの中でも、マジェスティはどうやらそうでもないよう。確かに見た目、大きくダイナミックな印象だが、実際跨がってみればそれほど「大きさ」は感じないはずです。走り出せばその動きは軽快、かつシャープ。想像以上に素直に、機敏に走れるはずです。足着き性も良く、ハンドル位置も適切で、乗車ポジションもコンパクト。シート下のトランク容量は約60ℓで、一般的なフルフェイスヘルメットを2個、収納できます。フロントにも3つの小物入れが設定されてるので、日常の使いやすさに問題はないと思われます。街乗りから日帰りツーリングまで。そんな自由自在な使い道ができる、老舗ならではの良さが光る一台です。